
チームHAKUTOが公開した月面探査レースに出場するロボットのデザインモデル【拡大】
開発には日本を代表する大手企業が支援の手を差し伸べた。KDDIをはじめ、IHI、Zoff(ゾフ)、日本航空、リクルートテクノロジーズ、スズキ、セメダインなどが資金面のほか通信技術、構造解析、データ解析、接着剤、整備ノウハウや輸送などで支援している。
民生品を数多く取り入れることで開発コストを抑えたものの、開発費は打ち上げも含めて10億円を超える見込みだ。このためチームHAKUTOは11年から進めている開発プロジェクトについて、その過程をインターネットなどを通じて公開。クラウドファンディングなどを活用し、一般の個人からも寄付を募って開発資金を集めている。
HAKUTOは米財団が主催する月面無人探査レースに参加。月面に着陸し、着陸地点から500メートル以上を走行し、指定された高解像度の画像、動画、データを地球に送信する課題を、17年末までに最も早く達成できれば、賞金2000万ドル(約20億円)を獲得できる。
HAKUTO代表でもあるispaceの袴田武史社長は「このプロジェクトを通じて、普通の人間が宇宙を目指せる世界をつくりたい。そして、夢を追いかけることの楽しさ、わくわくといった気持ちを多くの人と共有したい」と話している。