全国銀行協会(全銀協)は10日、大手行や地方銀行の計73行で2018年後半から、原則として平日は24時間、他行向けに即時にお金が振り込めるようになると発表した。全銀協の決済システムに接続する銀行の約半数に当たる。
現在は平日午後3時半以降に振り込み手続きをすると、他行の口座にお金が届くのは翌営業日になっていたが、当日中に着金するようになる。インターネット通販で商品を購入してから配送までの時間が短くなるなど顧客の利便性が高まりそうだ。
73行のうち17行は、保守や点検のために月曜の早朝はサービス対象外とする。73行とは別に31行は午後9時まで即時振り込みができるようにする。一方、土日祝日は57行が24時間対応とする。全銀協は、24時間決済できる新システムを18年後半に稼働させる。即時に入金するには、振り込みをする銀行と、送金先の銀行がともに新システムに接続する必要がある。
全銀協が各銀行に意向を聞き取り、9月末時点の状況をまとめた。具体的な銀行名については「各社の了承を得ていない」として公表していない。