米フォード・モーターのマーク・フィールズ最高経営責任者(CEO)は15日、中西部ミシガン州からメキシコに小型車生産を移管する計画を引き続き進めると表明した。ロイター通信が報じた。
米国内の雇用を奪うとしてフォードの計画を再三批判してきたトランプ氏が大統領選に勝利してから、この問題でCEOの発言が公になるのは初めて。
フィールズ氏は「(メキシコへの移管は)非常に重要な製品を生産する余地を(ミシガンに)つくるためだ」と説明。「雇用への影響は出ないだろう」とも述べた。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)によるとフィールズ氏は、米国への輸入品に高関税を課すトランプ氏の構想は「自動車部門全てを対象とする恐れがあり、米経済に甚大な影響を及ぼす」と懸念を示した。(共同)