
鉄腕アトムにも積雪=24日午前7時41分、東京都練馬区の西武池袋線大泉学園駅(酒巻俊介撮影)【拡大】
東京電力は24日、午前10時台に管内の電力使用率が95%(速報値)に達したと発表した。東京都心の降雪で暖房需要が増加したため。午前9時台は93%だった。11時台には使用率が「非常に厳しい」とされる97%まで高まると予想したが、95%にとどまった。
夕方には再び需要が増加することが予想され、東電は、家庭などに対し節電への協力を呼び掛けている。
電力使用率は、供給力に占める需要の割合を示す。電力小売り全面自由化に伴い、今年4月から電力広域的運営推進機関(広域機関)が全国の需給を取りまとめている。新電力の供給力も含むため単純比較はできないが、東電管内で使用率が97%以上になれば、東日本大震災後に「でんき予報」を始めた2011年12月以降では初めて。
東電管内では11時台の需要が4739万キロワットとなった。さらに需給が切迫する事態となれば、広域機関の指示を受けて他の電力会社から電力を融通してもらうといった対応も検討する。