
会見するHISの沢田秀雄会長兼社長、PDエアロスペースの緒川修治社長、ANAHDの片野坂真哉社長(左から)=1日、東京都港区【拡大】
宇宙ビジネスはかつて、膨大な開発費が不可欠で大手企業に有利だったが、近年は技術革新や製造コストの低下により、民間企業の活躍の場が広がってきた。
民間による小型衛星開発の先駆者的存在は、来年で会社設立から10年目を迎えるアクセルスペース(東京都千代田区)。新たに立ち上げたのが、人工衛星で得られたデータを外部に提供する「アクセルグローブ」プロジェクトだ。
具体的には多数の超小型衛星を同一軌道に打ち上げ、地上の様子を撮影。その画像から有用なデータを引き出し、農業や観光などさまざまな用途に活用する。来年までにまず3機、22年までに延べ50機を打ち上げる計画だ。中村友哉社長は「日常生活にも役立つようなソリューションを提案し、宇宙を身近な存在にしたい」と意気込む。
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■5兆円産業育成へ官民本格始動
ispace(アイスペース、東京都港区)は、ロボットによる世界初の月面探査レースに参戦する。米国の財団が主催する企画で、チーム「HAKUTO(ハクト)」を通じロボットの開発に取り組む。2017年にも炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製の実機を月に送り込み、優勝を果たすことで存在感をアピールする考え。