日立造船は19日、オーストラリアの水処理装置メーカー大手「オスモフローホールディングス」(サウスオーストラリア州)を買収すると発表した。中東や南米での海水淡水化や産業向け需要が伸びると見込んだ。買収額は非公表。来年1月末までに株式70%を取得する。オスモフローは世界各国で事業展開しており、海水淡水化で日立造船が採用する方式とは異なる技術に強みを持つ。日立造船は事業領域の重複を抑えつつ幅広い案件の受注を目指す。オスモフローの2016年6月期連結決算の売上高は8054万豪ドル(約69億円)。11年に大手商社の丸紅が出資しており、買収後も株式30%を保有する。