日本チェーンストア協会が21日発表した11月の全国のスーパー売上高(既存店ベース)は、前年同月比0.8%増となり、2カ月連続でプラスだった。野菜の相場高が売り上げ増につながったほか、暖房器具など住宅関連品の売り上げも堅調だった。ただ、11月中旬以降の気温上昇で、衣料品の販売は低調だった。
売上高が2カ月連続でプラスだったことについて、井上淳専務理事は記者会見で「消費に持ち直しの動きが見られるものの、節約志向の行動パターンに変化は見られず、先行きは楽観できない」と述べた。
部門別では食料品が1.6%増だった。天候不順などで白菜といった農産品の価格が上昇したものの、買い控えなどの動きはみられなかった。住宅関連品も1.3%増加した。一方、衣料品は4.1%減だった。