「君はSEよりもコーチングの方が向いている」
何気ない上司の一言に衝撃を受けた上田さんはコーチとしての独立を考えるようになる。「不安がなかったといえば嘘になるが、やってみて駄目ならしようがない」と腹をくくり、2005年コーチとして独立した。
08年にはアネゴ企画を設立した。社名にもなっている“アネゴ”は仕事ができ、面倒見がよく、後輩に慕われるような女性のことを指す。上田さんは「企業の中に1人でも多くのアネゴを送り出したい」と意気込む。
◆事業承継に注力
同社の売りは、クライアントのテーマを基に、コーチプログラムをオーダーメードで提供し、経験豊富な弁護士や税理士といった専門家とともに支援している点にある。
目下、注力しているサービスが事業承継などを支援するファミリービジネス「同族経営パートナーズ」だ。円滑な事業承継だけでなく、会社の体制づくりまでも支援する。
15年から取り組んでいるが、「年々、事業承継といったファミリービジネスに関する相談が増えている」と手応えを感じている。
「60~70点ぐらいですかね」。アネゴを自認する上田さんに自身がどれくらいアネゴなのか点数をつけてくださいと聞くとこんな答えが返ってきた。「アネゴになるための努力に終わりはありません」と真のアネゴになるため、上田さんが汗を流す日々は当面、続きそうだ。