自動運転分野ではドイツのZFや同コンチネンタルなど海外の自動車部品大手もIT企業などとの提携や買収を加速している。部品の約7割を外注に頼る自動車メーカーにとって、部品会社の協力抜きに自動運転車を開発するのは困難な状況にあり、早期の技術確立が顧客の囲い込みにつながるとみているためだ。デンソーも提携戦略を駆使しながらいち早く技術の実用化にこぎつけることで、激化する競争の勝ち残りを目指す。
■デンソーの自動運転をめぐる最近の動き
・NECと人工知能(AI)を活用した自動運転技術の開発
・東芝と画像認識用のAIを共同開発
・自動運転に必要なミリ波レーダーなどに強みを持つ富士通テンを子会社化へ
・英半導体開発会社と車載用プログラム分野で共同開発