新潟県知事、1月5日に東電幹部と初会談 3度目の正直

 東京電力ホールディングスは27日、来年1月5日に数土文夫会長と広瀬直己社長が新潟県の米山隆一知事と初会談すると発表した。当初は11月下旬に予定していたが、福島県沖での地震や高病原性鳥インフルエンザへの対応を優先したため、2回延期していた。

 10月に就任した米山知事は東電柏崎刈羽原発(新潟県)6、7号機の再稼働に慎重な姿勢を示しており、今月、世耕弘成経済産業相と会談した際も、「県民の命と生活が守られない現状においては再稼働は認められない」とこれまでの主張を繰り返した。

 一方、東電は同社の再建には1基当たり年間1千億円程度の収益改善効果がある柏崎刈羽の再稼働が不可欠としており、米山知事に再稼働への理解を求める考え。

 広瀬社長は米山知事と会談後、今月就任した柏崎市の桜井雅浩市長も訪問する。