
ネオファースト生命保険の「ネオdeいりょう」のパンフレット【拡大】
チューリッヒ生命は2013年、非喫煙で血圧が一定範囲内の場合に月々の保険料が安くなる制度を取り入れた「定期保険プレミアム」を発売した。
血圧の条件は最高120未満、最低80未満と厳しくした。条件を満たした35歳男性の場合、保険金1000万円で期間が10年更新タイプの月額保険料は1310円で、条件を満たさない人より約33%安い。担当者は「条件を厳しくし、健康に配慮する人により魅力を感じてもらえる水準に保険料を抑えた」と説明する。
病気やけがによる入院に備える医療保険にも、非喫煙者対象の割引制度を取り入れた商品が発売され40代以上からも好評だ。
◆禁煙促すきっかけに
第一生命グループのネオファースト生命保険は15年8月、たばこを吸わない人への割引を適用した掛け捨て型の終身医療保険「ネオdeいりょう」の販売を始めた。同社によると、単品の医療保険で非喫煙者割引を適用するのは日本で初めて。過去1年間、たばこを吸っていないことが条件。喫煙者に比べて保険料が1~3割安くなる。
担当者は「保険料が安くなることで『禁煙』を促すきっかけにしてもらいたい」と話す。加入者は銀行経由で40~60代、街の保険ショップでは20~40代が多く、着実に販売数を増やしているという。