ローソンが中国アリババの電子決済「アリペイ」に対応 稼ぎ時の春節に合わせて

ローソンは国内の全店舗で中国の電子決済サービス「アリペイ」に対応する=23日、東京都品川区(黄金崎元撮影)
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 ローソンは、今週28日から始まる中国の春節(旧正月)に合わせて、24日から国内の全店舗で同国アリババ集団の電子決済サービス「支付宝(アリペイ)」に対応する、と23日発表した。中国ではスマートフォンによる電子決済サービスが普及しており、ローソンは日本を訪れる観光客の利便性を高め、売り上げの拡大を目指す。

 アリペイはスマホの画面に表示されるバーコードを端末で読み取り、決済できるサービスで、中国では約4億5千万人が利用している。ローソンは昨年から一部店舗でアリペイを対応させたが、中国人観光客の増加を見込み、国内全店舗の約1万3千店での取り扱いを決めた。

 昨年、日本を訪れた観光客は約2400万人で中国人は約600万人。訪日客のコンビニの利用率は7割近くある。ローソンは免税店も平成32年までに現在の105店舗から約3千店舗に引き上げる。

 ローソンの玉塚元一会長は23日に都内で開いた会見で「将来的に中国人観光客は2千万人まで増える」と述べ、今後もサービスを強化する方針を示した。