米紙ウォールストリート・ジャーナルは26日、IT大手アップルが自社製品をインドで生産することで、同国政府との合意に近づいていると報じた。巨大市場で現地生産し販売拡大につなげる狙いがある。関係者の話としている。
アップル製品の最終組立工場がインドにできれば初めてとなる。現在、組立工場の大半は中国にあり、今後はインドが主要拠点に浮上する可能性がある。
同紙によると、アップル幹部が25日、インド政府高官と首都ニューデリーで協議した。ある高官は「ほぼ合意に至った」と話した。インドの財務省は今後、アップルの求めている関税の優遇措置などを検討するという。
CNNテレビは関係者の話として、アップルとインド高官の協議では、南部ベンガルール(バンガロール)でスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」を生産する計画が話し合われたと報じた。インドの地元メディアによると台湾の電子機器受託製造サービス(EMS)大手ウィストロンが工場を建設する。(共同)