--今後の展開は
「国際電気通信連合(ITU)や世界保健機関(WHO)と連携し、脳の健康を測る物差しとしてBHQを国際標準化する取り組みも進める。それにより食事、睡眠、スポーツ、住宅、都市、交通など幅広い視点で脳の健康維持に寄与する取り組みが世界規模で探索されると期待。脳、精神疾患による社会・経済的損失は世界で約5億人、430兆円に及ぶ試算もある。研究の意義は大きい」
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【プロフィル】山川義徳
やまかわ・よしのり 京都大院修士修了、2000年NEC入社。08年京都大院博士修了、同助教、10年NTTデータ経営研究所ニューロマネジメント室長などを経て、14年から現職。埼玉県出身。