日本自動車工業会によると、国内の二輪車販売は1982(昭和57)年に326万9872台の過去最多を記録したが、2016年は37万2891台と約9割減少。なかでも原付スクーターなど小型車は、「電動自転車や軽自動車への移行で大きく減っている」(ホンダ)。
250cc以上の大型車は6万2908台と台数は少ないが、1台あたりの収益は高い。ただ、大型車市場は独BMWやイタリア・ドゥカティなど高級輸入車の人気が高い。日本自動車輸入組合によると、16年の輸入二輪車の販売は2万2204台。大半が大型車とみられ、同市場の大きなシェアを握る。
専売店を中心にブランドを確立する輸入車メーカーに対し、国内各社も専売店網を強化することで大型車市場での巻き返しを図る。