高原直泰氏(中央)【拡大】
元サッカー日本代表の高原直泰氏が代表取締役を務めるサッカーチーム沖縄SV(沖縄県うるま市)は、沖縄工芸産業の育成と経済活性化を目指す「OKINAWA CRAFT LABO PROJECT」を立ち上げた。
11日に沖縄県北中城村で開いた発表会では、第一弾として絹糸を中心に琉球藍などで染色した首里織と、沖縄唯一の伝統染物である琉球びんがたを採用した2種類のポロシャツを披露した。
ヨネックス製のポロシャツに沖縄SVのロゴをあしらったデザインで首里織、琉球びんがたを採用した両モデルとも価格は1万6200円。沖縄SVは試合の移動時やイベントで選手が着用し、普及を促進する。販売は流通・サービス業の大高商事(那覇市、大高智子社長)が担当、2月下旬からオンラインショップ(craft-labo.com)で取り扱いを開始する。
同プロジェクトは今後、スポーツメーカーのほか、あらゆる業種と協働することで、新たな伝統工芸の可能性を広げていく計画だ。
会見で高原氏は「このプロジェクトの魅力は、沖縄が世界に誇る伝統工芸を自分たちが着ることで、沖縄の誇りを共有し、さらに視覚的にも訴求できることにある。地域貢献できるスポーツチームとして、このプロジェクトを続けていきたい」と語った。