
自動車各社のPHVへの取り組み【拡大】
トヨタ自動車は15日、家庭などで充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)「プリウスPHV」の新型車を発売したと発表した。電池容量を大きくし、電気で走る距離を従来比2倍超の68.2キロに延ばしたのが特徴。PHVは充電が切れてもガソリンで走ることができるため遠出の際も安心感がある。各社は今後の普及拡大を見越して製品投入を急いでおり、開発競争が激化の一途だ。
「ハイブリッド車(HV)に続くエコカーの本命はPHVだ」。トヨタの内山田竹志会長は15日の新型プリウスPHVの発表会見でこう言い切った。トヨタはこれまでHVをエコカー戦略の中心に位置付けていたが、新型プリウスPHVの投入を皮切りに、PHV普及に全力を注ぐ姿勢を公式に打ち出した格好だ。
新型プリウスPHVは家庭のコンセントのほか、外出先では急速充電器でも充電できる。価格は326万1600円から。国内では月2500台の販売を計画する。北米では昨年11月に先行発売。排ガス規制が厳しい米カリフォルニア州ではトヨタが得意とするHVが来年から環境車とみなされなくなるため。年内に欧州や韓国でも売り出す。
短距離の移動であれば、ほぼガソリンを使わずに済むPHVは利便性の高さから今後の市場拡大が見込まれている。民間調査会社の富士経済は、PHVの世界販売台数が2035年には15年比約32倍の665万台になり、HVや電気自動車(EV)を上回ると予測する。