
飲食店向け販売の拡大を目指すサントリーの「ジムビーム」=16日、東京都渋谷区【拡大】
サントリースピリッツは16日、東京都内でバーボンの戦略説明会を開催し、2020年に国内の「ジムビーム」の販売を16年比約2倍の100万ケースに引き上げる計画を明らかにした。バーボンやウイスキーを炭酸飲料と割ったハイボールの人気が若い世代を中心に高まっており、サントリーは宣伝・販促活動を強化し、さらに販売を拡大する。
サントリーは買収した米蒸留酒大手ビーム(現ビームサントリー)のジムビームの取り扱いを13年から開始し、16年は56万ケースを販売した。さらに需要を開拓するため、飲食店向けの業務用の販売を強化する。
ジムビームのハイボールをメーンに取り扱う「ビームハイ酒場」を17年末に前年比2倍の1500店に拡大する。さらに、ジムビームの取扱店を17年末に前年比75%増の7万店に引き上げる計画だ。
こうした販促活動を通じて、ジムビームのにぎやかな雰囲気を消費者に伝え、家庭用の販売も拡大する。現在、ジムビームは家庭用が7割強、業務用が3割弱の販売構成となっている。