--観光ビジネスにはどうかかわっていきますか
「地域の宝である文化財を守りながら、(観光客に)見せて、生かすのは得意分野。訪日外国人客が空港に到着してから日本を出発するまで、エンターテインメント施設や店舗、文化、ミュージアムなどあらゆるシーン(の空間づくり)で、胸を打つ時間と感動を提供します」
--創業70年史を刊行した理由は
「当社は創業者の渡辺正治が戦後、百貨店の店内装飾を上野で手掛けたことから始まりました。創業者はどんな気持ちで会社を興したのかという『創業の心』を継承したいとの思いからです。バブル崩壊やリーマン・ショックによる経営危機などもストレートに書きました。若い社員は何も知らずに立派なオフィスで働いていますが、先人の苦労を知ることで自分の立ち位置も分かるはずです」
--社長就任から7年がたちます
「(私自身の)一番の誤算は社長就任でした。プロ経営者ではありませんが、博物館などの空間づくりを手掛ける事業のマネジメントをやっていましたので白羽の矢が立ったようです。リーマン・ショック後の10年に就任し、社内で経営再生プログラムを始動。『日本一元気な会社になろう』と発破をかけました。また、経営ビジョンも刷新しました。それが奏功し、業績は順調に推移しています」(松岡健夫)
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【プロフィル】青田嘉光
あおた・よしみつ 武蔵野美術大造形学部卒。1971年丹青社入社。デザイナーとして文化施設、商業施設の空間づくりに多数携わり、97年取締役。常務、専務、丹青研究所社長などを経て2010年2月に丹青社の社長就任。69歳。長崎市出身。
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