パナが宅配ボックス新製品 郵便ポスト一体化など品ぞろえ強化

 パナソニックは6日、不在時に宅配便を受け取るための宅配ボックスの新製品を発表した。郵便ポストと一体化したタイプや、住宅の壁に埋め込み屋内から荷物を取り出すタイプなど、一戸建てやアパート向けの3種類を新たに販売する。インターネット通販の拡大で宅配需要が急速に高まっていることを受け、品ぞろえを強化する。パナソニックの調査では、アパートなど集合住宅への宅配ボックスの設置率は約20%、一戸建ては1%未満にとどまり、市場開拓の余地が大きいと見込んだ。

 4月から主に工務店を対象に販売する。既存の物件への取り付けも可能。アパート向けの製品では暗証番号方式を採用し、入居者が入れ替わっても鍵の交換を不要とした。

 既に展開中の製品と合わせ、2018年度に年間3万台の販売を目標とする。本体の希望小売価格は7万5060円~18万9000円で、別に工事費がかかる。

 宅配便をめぐっては、ネット通販の急増で業者側の負担も増しており、最大手のヤマト運輸は正午から午後2時の時間帯指定の配達を取りやめることなどを検討している。