百貨店最大手の三越伊勢丹ホールディングス(HD)は7日、大西洋社長(61)が、業績悪化の責任を取り3月31日付で退任する人事を発表した。後任には4月1日付で杉江俊彦取締役専務執行役員(56)が昇格する。消費者の百貨店離れや中国人訪日客による“爆買い”が鈍化する中、経営陣の若返りを図って構造改革に取り組む。
7日の取締役会で決定。三越出身の石塚邦雄会長(67)も6月下旬開催予定の株主総会後に退任する予定。後任の会長は今後選ぶ。
杉江氏は大西氏と同じく伊勢丹出身。社内では「冷静沈着で理論派」(幹部)と評され、2012年6月に当時51歳の若さで三越伊勢丹HDの取締役に抜擢(ばってき)されるなど、早くから社内外でエースと目されていた。
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【プロフィル】杉江俊彦氏
すぎえ・としひこ 慶大法卒。1983年伊勢丹入社。三越伊勢丹HD取締役などを経て、16年4月から現職。東京都出身。