このように、何かとデオドラントなワシントンという地域が求める渇望、そして居住民の需給バランスを均衡させるかのごとく進化するナショナル・ハーバー、そして、あたかも必然であるかのように誕生した今回の統合型リゾート施設を目の当たりにして、日本版IRを想起するとき、さしずめ、国家主導型の経済効果、観光振興という部分が原初的かつ無機的に話題となる中で、改めて建設される地域、そこに居住する民の、ふつふつと湧きあがる内発的な渇望、この必然的な需要をくみ取れて初めて成功という青写真に至るのではないかと感じた。今回のワシントン状況を知ることは、日本版IRのパースを描く重要な手掛かりとなるに違いない。
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【プロフィル】木村和史
きむら・かずし 1970年生まれ。同志社大学経済学部卒。大手シンクタンク勤務時代に遊技業界の調査やコンサルティング、書籍編集に携わる。現在は独立し、雑誌「シークエンス」の取締役を務める傍ら、アジア情勢のレポート執筆などを手掛ける。