【キッズデザイン新時代】フレーベル館 子育て支援施設運営で事業強化 (2/2ページ)

2017.3.27 05:00

キンダープラッツの滑り台やボールプールで遊ぶ子供たち=横浜市港北区のトレッサ横浜
キンダープラッツの滑り台やボールプールで遊ぶ子供たち=横浜市港北区のトレッサ横浜【拡大】

 15年に本社に開設した「フレーベルこどもプラザ」は、同社の遊具で遊べる「あそびのひろば」と、親子で絵本を読める「えほんのひろば」によって構成され、1日当たりピーク時で120人の未就学児が訪れる。また、開発スタッフの“研究拠点”としても機能している。

 ◆子供に挑戦の機会を

 こどもプラザで得たノウハウをベースとして、16年12月にトレッサ横浜(横浜市港北区)に開設したのが「キンダープラッツ」だ。

 施設は保護者同伴で生後6カ月から12歳の子供まで利用できる。広さは約440平方メートルで、積み木やブロックなどの玩具で遊べる「あそびのまち」や、約3万個のボールと遊具で子供たちのバランス感覚や多様な動きを育む「くものうえのツリーハウス」、工作などの造作活動が行える「もりのアトリエ」など6つのコーナーを用意した。

 テーマは創造性と主体性。「完全にサポートしてしまうと、子供が挑戦する機会が少なくなってしまう」(田口将弘・子ども施設開発チームリーダー課長)という考えから、危険を学んだりチャレンジしたりする部分はきちんと残した。

 また、定期的にワークショップを開催。遊びのきっかけづくりも行っていく。

 少子高齢化で労働人口が減少する中、政府は働き方改革を進めている。特に女性のさらなる社会進出の促進が課題となっており、育児との両立を可能にするため企業間で、子供を預けられる施設を導入する動きが活発化するとみられる。

 フレーベル館としても、施設運営に関わるノウハウをパッケージで提供するビジネスの展開を視野に入れている。同社にとって「キッズデザインは事業戦略そのもの」(田口課長)だけに、子育て支援施設事業が果たす役割は大きい。(キッズデザイン取材班)

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