三菱航空機MRJ、頼みは外国技術者 5度目延期「背水の陣」 専門家増員で万全期す (2/2ページ)

インタビューに応じる三菱航空機の篠原裕一業務執行責任者=27日、愛知県豊山町の三菱航空機本社
インタビューに応じる三菱航空機の篠原裕一業務執行責任者=27日、愛知県豊山町の三菱航空機本社【拡大】

 ただ、5度目の延期で、それまで3000億円規模と想定していた開発費は、4000億~5000億円程度に膨らむ見通し。投資回収にかかる期間が長期化するなか、これ以上の費用増も避けたいところだ。

 一方、今後は設計を変更した上で、安全性を証明する「型式認定」の早期取得を目指す。篠原CEOは設計変更について、「秋までに固めたい」と話し、認定取得の準備を加速する方針を示した。

 また、具体的な量産計画には言及しなかったが、「(納入を)2年延期したのでそのぐらいの影響が出る」としており、一時的に生産が止まる可能性があるほか、部品メーカーなどへの影響も懸念される。

 ■MRJ開発の経緯

 2007年10月 三菱重工業が販売開始

   08年 3月 全日本空輸から25機受注、事業化を正式決定

       4月 三菱重工子会社の三菱航空機が事業開始

   12年12月 米スカイウェスト航空から200機受注

   13年 8月 3度目の納期遅れを発表

   15年11月 愛知県営名古屋空港から初飛行。飛行試験開始

      12月 4度目の納期遅れを発表

   16年 7月 ロックトン(スウェーデン)から20機受注で基本合意

       8月 米国に向かっていた試験機が2日連続で引き返し

       9月 試験機が米国に到着

      10月 米国での試験飛行開始

      11月 三菱重工が社長直轄の事業推進委員会を設置

   17年 1月 5度目の納期遅れを発表。初納入は20年半ばに

       2月 三菱航空機が社長交代を発表。4月1日付で三菱重工の水谷久和常務が社長に