
風力低減パネル(中央にある白い板)の風洞実験【拡大】
熊谷組は、風の力を低減するパネルを開発した。風がパネルを通り抜ける構造としたことによって、風力を平板に作用する場合に比べて最大で半分程度に抑制できるのが特徴。今後、試作品による風騒音対策の検討を重ねていき、2年後の製品化を目指す。
風の流れに対してなだらかな部材形状とし、風が各部材間を滑らかに流れることで風力が小さくなるように工夫した。また、パネル奥の景色が透けて見えない構造で、表面に文字や絵を描くことも可能だ。
平板の場合、パネルの背後に渦を巻くような流れが発生して紙が舞い上がったりするが、こうした事象も解消される。開発に当たっては、さまざまな方向からの風力を測定するなど、風洞実験を行った。
大型台風や急速に発達した低気圧に伴う強風により、建物の外装材の被害が増加している。広告塔や看板、マンションのバルコニー隔て板や手すりガラスに、大きな風力が作用して起こるもので、風力を効果的に低減できる低コストの技術が望まれていた。製品化した後は土木・建築分野で採用される防風パネルや目隠しパネルをはじめとして、看板など、屋外の風の影響を受けやすい設置物への適用を目指していく。