日立製作所は5日、英国で手掛ける原発プロジェクトに関し、英国原子力規制庁に建設と運営の許可を申請し、受理されたと発表した。審査を経て許可が下りれば2019年後半に着工し、20年代前半に1号機の運転を始める計画だ。
海外の原発事業を巡っては、東芝系列の米原発会社ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)が経営破綻し、東芝は撤退を表明している。日立の事業には日本原子力発電(東京)も参画しており、日本勢による原発建設が順調に進むか注目される。
英中西部のアングルシー島で、改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)2基の建設を計画しているのは日立子会社「ホライズン・ニュークリア・パワー」で、日立が海外展開を目指して12年にドイツの大手電力会社から買収した。