
シャープの亀山工場=三重県亀山市【拡大】
経営再建中のシャープの首脳は6日、主力拠点の亀山工場(三重県亀山市)で働く人員を、下請け企業の従業員も含めて現在の2300人程度から7月に4000人程度に増やすことを明らかにした。新たな人員は主にスマートフォンに搭載するカメラ部品の生産に当たるとみられる。
シャープは台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入って以降、事業の拡大に乗り出しており、稼働率の低下に伴いいったん縮小した亀山工場の人員規模も増加に転じる見通しになった。
カメラ部品は米アップルのスマートフォンに採用されており、収益性が高い。これまで下請け企業の海外工場が担っていた生産を亀山工場に移し、生産能力も大幅に増強する方針。
亀山工場では現在、液晶パネルの生産やテレビの組み立てを行っている。