--利用を促進する方策は
「専門チームによって、埋もれたコミックタイトルを発掘することだ。見つけ出した良作は、バナー広告やキャンペーンを実施して、新規利用者とリピーターの獲得につなげている。『親なるもの 断崖』は30年近く前に発表され、絶版になっていたが、電子書籍化したところ70万ダウンロードの大ヒットとなり、書籍としても復刊された」
--新たなコンテンツはどう強化するのか
「当社は電子コミック事業を10年以上続けてきたことで、出版社や作家との強い信頼関係がある。この強みを生かしてオリジナル作品を配信したい。広告やサービスのノウハウを駆使して、ヒット作に育て上げる。作品が話題になれば他サイトにも提供して、当社の付加価値を高める」
--コミック配信以外の事業は
「作家、出版社との直接契約は1800件を超える。これらのコンテンツを有効活用して、商品を企画開発することで物販にも進出したい。すでに運用しているイラスト投稿サイトは、企業が広告に利用するときに手数料を受け取る仕組みだ。まだ収益化していないが、培ったノウハウを結集して新たなビジネスとして育てていく」