一方、三重県四日市市で東芝メモリと生産協業するWDは、東芝の取締役会に独占交渉権を求める意見書を提出した。WDは提携時の契約に基づき、半導体メモリー事業の外部売却に同社の同意が必要と主張し、第三者への売却を拒否する姿勢を鮮明にしている。
東芝はWDとの契約を精査した上で、東芝メモリの運営に悪影響が出ない相手への売却であれば、問題はないとみていた。
だが、WDが法的措置に訴えれば売却手続きが遅れ、財務改善の計画に狂いが生じる恐れもある。東芝幹部は「売却手続きを早く進めたいが、WDとの調整が先決だ」と述べた。
■東芝メモリの売却先候補
・ブロードコム(米半導体大手)
米投資ファンドのシルバーレイク・パートナーズと組んで買収を提案。日本企業との共同買収を検討
・ウエスタン・デジタル(米半導体大手)
東芝と半導体メモリーの生産で協業。東芝に買収交渉の独占交渉権を要求
・SKハイニックス(韓国半導体大手)
2012年にも半導体大手エルピーダメモリの買収を検討
・鴻海精密工業(台湾電子機器受託製造大手)
米アップルとの共同買収案浮上。買収交渉でソフトバンクグループに協力要請