2つ目は、地域密着の店舗展開。王氏は神戸生まれだが、26歳のとき訪れた函館の、生まれ故郷に似た雰囲気を気に入り移り住んだ。以来、函館でオンリーワンになること、函館に根差した店舗展開を進めた。
「札幌などの大都市に無理に進出せず、事業の適正規模を守ることで、味やサービスの質が維持できる。遠隔地に食材を冷凍輸送すると、どうしても味や品質などが落ちる」。だからこそ地域密着にこだわった。
3つ目は作りおきをしないこと。レジで注文を受けてから作り始めるオーダーメードシステムだから、ミートパティはいつも出来たて、野菜もシャキッとしたまま提供される。そのためハンバーガーは、注文してから出てくるまで平均10分程度はかかる。
通常のファストフードであれば早さが重視されるはずだが、同社は違う。顧客も出来たてのハンバーガーの味を知っているから、どんなに待たされても文句を言わず、リピーターとなる。その証拠に同社の会員である「サーカス団」に入団する団員は年々増えている。
ほかにも、まだまだ多くの理由があるが、それは読者自身の目と口で実際に店舗を訪れ、体感してもらいたい。
【会社概要】アタックスグループ
顧客企業1700社、スタッフ170人の会計事務所兼総合コンサルティング会社。「社長の最良の相談相手」をモットーに、東京、名古屋、大阪、静岡でサービスを展開している。