
ウェスチングハウス・エレクトリックが建設を受注した米ジョージア州のボーグル原発(共同)【拡大】
「時給で働く自分たち作業員と違い、管理する人間は作業が一定の節目を迎えたら金をもらえる。だから節目に早く到達しようと急ぐ」。しかしボイラー職人や配管工にも大工仕事をさせるような無理な人員配置で現場が混乱、「相次ぐ設計変更で、材料が数カ月放置されたこともあった」と工程管理の甘さを嘆く。サウスカロライナ州ジェンキンスビルのサマー原発も状況は変わらない。匿名を条件に取材に応じた男性作業員は「経験が足りない技術者の指示は的外れだ。学位を持っているだけで、ただの読書家だ」と吐き捨てるように話した。
仕事もないのに雇用
別の男性はコスト意識の乏しさを指摘する。「仕事もないのに人を雇い、座っているだけで金を払ったと聞いたよ」
両原発では、週休2日で1日10~12時間働けば月約7000~8000ドル(約78万~89万円)稼げるという。工事が遅れればWHの人件費負担は重くなるが、作業員からは魅力的な職場に映る。