NECとヘルスケアベンチャーのFiNC(フィンク、東京都千代田区)は28日、ヘルスケア分野で業務協力したと発表した。NECの人工知能(AI)技術とフィンクの法人向けサービスを組み合わせ、健康促進に関する新サービスを開発するのが狙い。6月から半年間、実証実験を行う。
従業員の健康状態を把握するため、カメラやウェアラブル端末を使い、人の表情や声音、脈拍や体温といった生体情報をネット経由で取得。フィンクが提供するサービスに蓄積された食事や運動などのデータと組み合わせ、AI技術で可視化・分析する。これによってデータ入力を行わずに、定期健康診断では困難だった健康状態の日々の変化や健康リスクを把握でき、より早い段階でのアドバイスにつなげる。新サービスは2018年から提供する予定。
実証実験は両社の特定保健指導対象者の中から、50~100人程度を選出して実施する。