また、冒頭の秋葉原駅に匹敵するほど大きな売上げを誇るのが池袋駅だ。ハピネット経営本部の大嶋ゆきみさんは「秋葉原と似て『アニメ・マンガファンが多い』イメージがありますが、イベントを開催するメトロポリタン口では20~30代OLにウケるものが売れ筋」と話す。「大人の女性をターゲットにファッションビルで『女子ガチャ』イベントも開催しています。30代女性には馴染みが深い『セーラームーン』の商品が人気」(大嶋さん)だそう。
課題は新たな販促方法だ。「駅での催事をはじめて3年目。どんどん目新しさは薄れてくるので新たな売り方を模索しています」と奥村さんは頭を抱える。「ひとつ考えているのはデジタルサイネージ。『ガチャガチャなのにこんなにディスプレイがきれい』となるとやはり目立つので」と構想を話す。人通りの多い場所にもさらに販路を広げるという。「現在は他の交通機関への進出に力を入れています。人が行き交う場所は徹底的に押さえ、消費者とガチャガチャとの接点を増やしていきます」(奥村氏)。(SankeiBiz 久住梨子)