
東芝本社が入る浜松町ビルディング=港区芝浦(斎藤浩一撮影)【拡大】
今月10日にも綱川氏とミリガン氏は会談したが、物別れに終わった。その後、WDは国際商業会議所(本部パリ)の国際仲裁裁判所に東芝メモリの売却中止の仲裁を申し立てた。
一方、WDはこれまで、東芝が東芝メモリ株を担保に銀行から新たな融資を受ける計画に反対だったが、東芝と対立を続ければ事業に悪影響が広がると判断し、容認する方針に転換したもようだ。
東芝メモリの売却では、技術流出を警戒する政府の主導で、機構や政投銀が出資する案が浮上している。WDはこうした政府関係者とも協議をするとみられる。