シャープは25日、昨年10月に買い戻した大阪市阿倍野区の旧本社地区の「田辺ビル」を再開発のため取り壊し、新たにオフィスビルやマンションを建設する検討に入ったと発表した。マンション開発のノウハウを持つ野村不動産と共同で事業計画を策定し、2021年の完成を目指す。
田辺ビルの敷地は約1万平方メートル。オフィス部分にはシャープの研究開発や海外事業を担当する部署が入る構想がある。住居部分は、高級分譲マンション「プラウド」シリーズを手掛ける野村不動産の企画力を生かす。人工知能(AI)などシャープの持つ最新技術も活用する。
シャープは経営悪化によるリストラ策の一環として、16年3月に旧本社地区の「本社ビル」を家具量販大手のニトリに、田辺ビルをNTT都市開発にそれぞれ売却した。
台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業へ傘下入りした後に方針転換し、田辺ビルを138億円で買い戻した。本社ビルは取り壊し工事が始まっており、19年夏にニトリがオープンする予定となっている。