
インヒールズ・岡田有加代表【拡大】
普通の人がファッションを楽しむ中で、無理せず取り入れられるエシカルな選択肢を示せるよう販促にも気を使う。「全身がエシカルでなければいけないとは言わない。エシカル原理主義を掲げてもハードルがあがるだけ。一つでもエシカルなアイテムをファッションに取り入れてもらえればいいと“中途半端エシカル”を提案している」(岡田さん)という。このため百貨店などでポップアップショップを設けて販売する際には、エシカルブランドであることはあまり売り込まない。「通りすがりにデザインを気に入って買ってくださったお客さまが、帰宅してふとタグの説明を読んでエシカルであることに気づく。そうして少しずつ消費者のワードローブがクリーンになっていく、というのが理想」と笑う。
背中が大きく開いた黒のトップスなど、エシカルファッションには珍しいセクシーでスタイリッシュなデザインもインヒールズの人気の秘密。ふんわりとした少女らしいイメージの強いこの分野で新市場を開拓した。
オンラインショップや国内外のセレクトショップを通じて販売してきたが、昨年9月には東京・下北沢に初の実店舗を構え、メンズ製品も扱い始めた。岡田さんは「エシカルに興味を持つ男性が増えているが、国内ではほとんど選択肢がない」といい、プレーヤーが少ない市場で先鞭(せんべん)をつける。