
米原発事業の巨額損失などで苦境が続く東芝の本社ビル=東京都港区【拡大】
並行して東芝と提携するWDが日米連合に合流する案も検討されている。ただ実現には、工場の第三者への売却に反対しているWDと東芝の深刻な対立の解消が課題になる。
WDとの協議が決裂し、日米韓の新連合案がまとまらない場合は、2兆円超とみられる入札額を提示して優位に立つブロードコムが選ばれる可能性もある。もっとも、ブロードコム陣営は東芝メモリの全株取得を目指している点や、革新機構など日本側が参画していない点がネックとされる。
東芝は週内に優先交渉権を決める予定だったが、新連合などの提案を精査するため決定は遅れる見通し。