数百種類の香料から、最適な組み合わせと配合の割合を何度も繰り返し実験しながら、においのサンプルを作成。1年がかりで糞便臭を消す新技術「デオマジック」を完成させた。
11年8月3日、大阪市中央区のシキボウ本社で開かれた記者発表会。集まった記者たちにきつい糞便臭をかがせたあと、スプレーに入ったデオマジックの原料となる液体香料をかけると糞便臭は完全に消えていた。改めてそのにおいをかいだ記者からは驚きの声が上がり、多くのメディアに取り上げられることになる。
シキボウは、デオマジックの用途を介護用品と想定していたが、このあと、思わぬところから反響が相次ぐことになる。