
塵芥車用の臭気対策剤「デオマジック香りdeまじっく」。作業員が収集現場で使えるよう、スプレータイプもある【拡大】
もはや「悪臭バスターズ」の様相を呈した両社が凸版印刷と組み、次に挑んだのは、トイレの糞尿をくみ取る衛生車(バキュームカー)用だ。特殊車両メーカーの東邦車輌(横浜市鶴見区)と「デオマジックV1オイル」を開発、16年10月に発売した。
作業時の糞便臭がなくなることで、周囲のクレームを気にすることもなくなり、作業員の心理的な負担が大きく軽減された。また、東邦車輌の親会社である新明和工業とも同時期に今回の塵芥(じんかい)車用臭気対策剤の開発に着手した。
開発に携わった山本香料の肥下隆一取締役営業本部長は「一口に生ごみといっても、魚系、肉系、野菜系で臭いが異なる。ターゲットをどうすべきかで苦労した」と振り返る。
塵芥車に取り付ける臭気対策剤用の噴霧装置開発で協力した特殊車両メーカー、新明和工業の横瀬秀人・特捜事業部主任技師は「生ごみ収集での作業環境の改善につながる」と期待を寄せた。
新明和工業、シキボウ、山本香料と3社の協業をコーディネートした、凸版印刷の西日本事業本部の田淵直樹・ビジネスイノベーション本部長も「社会貢献につながるような価値のある製品の開発を後押ししたい」と話す。「臭気で困っている人はまだまだいる」と話すシキボウの辻本開発技術部長。新たな開発テーマは既に見つかっているようだ。(この企画は松村信仁が担当しました)