
1994年春夏に投入した「天使のブラ」。白やベージュが主流の中、メインカラーを水色にすえた(トリンプ・インターナショナル・ジャパン提供)【拡大】
■胸を美しく 着る楽しさ提供
2012年に実施した商品認知度調査では回答者の98%が「知っている」と答え、17年6月現在での累計販売総数1900万枚を突破-。初登場から23年を迎えたブラジャー、「天使のブラ」シリーズが積み上げてきた実績だ。
だが、トリンプ・インターナショナル・ジャパンで天使のブラの企画開発に携わってきたクリエイティブデザイン部シニア・マネージャーの戸所由美子さんは「(ブランドとして)こんなに長く続くとは考えていなかった」と振り返る。
天使のブラの前身がある。1992年発売の「優子」で、国内素材メーカーが開発したマイクロファイバーと、カップの外側にワイヤを取り付ける業界初の手法を導入し、柔らかくて肌触りが良い、ワイヤが肌に当たらず痛くないブラジャーだ。ワイヤの痛みに悩む女性の心を捉えた優子は支持を集め、前シーズンよりは「そこそこ売れた」(戸所さん)。
後継商品開発では生地は変えず、ワイヤの断面を角形から卵形に変えて肌当たりを良くした。さらに、ブラジャーの色は白やベージュが主流だった中、「淡い水色」をメインカラーにレースの小花でかわいらしさを添え、ブラジャーのファッション性を高めて“着る楽しさ”を提供。「巷は天使グッズブームで、天使があふれていた。天使はかわいらしい存在」。だから天使のブラと名付けた。おしゃれでかわいく、優しい商品が初代の持つ特徴だった。