
タカタの株主総会に出席するため並ぶ株主ら=27日、東京都港区【拡大】
タカタは、来年3月までに、中国企業傘下の米自動車部品会社キー・セイフティー・システムズ(KSS)に実質的に全ての事業を譲渡する予定。高田氏は26日の記者会見で、再建のめどがついた段階で引責辞任する意向を示しており、総会でも「(譲渡の)結論が出たら、私を含めた全役員が退任する」と述べた。タカタは26日に民事再生法の適用を東京地裁に申請したが、株主総会の日程はその前から決まっていた。
◇
■タカタの株主総会に出席した株主の主な声
「高田重久会長兼社長は都合が悪くなると声が小さくなるし、逃げてばっかりだ」(埼玉・30歳男性)
「会長が10秒くらい言葉に詰まる場面があった。悔しい思いもあったのでは」(千葉・66歳男性)
「会長は話が長い。オーナー企業で誰も止める人がいなかったんだろう」(東京・50代男性)
「人命に関わる製品を提供する仕事の難しさを改めて感じた」(神奈川・59歳男性)
「もっと前からしっかり説明責任を果たしていれば流れが変わったのでは」(京都・57歳男性)
「最初はちょっとかわいそうに思ったが、会長は責任を人になすりつけていてがっかりした」(東京・50代女性)