
タカタの債権者説明会に向かう債権者ら=28日午後、東京・丸の内(古厩正樹撮影)【拡大】
東京商工リサーチによると、タカタの負債総額は、リコール(回収・無償修理)費用を含めると約1兆7千億円に上り、製造業で戦後最大となる。帝国データバンクによると、タカタの国内下請け企業は571社あり、一般債権者は760以上にのぼる。債権者説明会は、生産拠点がある滋賀県と佐賀県で、30日と7月3日にそれぞれ開く。
タカタは債権に対する弁済率や支払期限を定めた再生計画案を作成した後、債権者集会で提案する。タカタは来年3月までに中国企業傘下の米自動車部品会社に事業を1750億円で売却し、対価を債権者への支払いに充てる。(今井裕治)