楽天グループで一般住宅に有料で旅行客を泊める「民泊」仲介会社の楽天ライフルステイ(東京)は3日、米国の同業大手ホームアウェイと提携した、と発表した。米社のノウハウを活用し、一軒家を丸ごと貸し出す事業に参入。地方での増加が深刻になっている空き家の有効活用や、拡大する訪日外国人客の取り込みを目指す。
ホームアウェイはテキサス州に本社を置き、世界各地のリゾート地の一軒家や別荘、マンションの家主が不在中に、旅行者らが物件を貸し切りできるサービスを展開。家族連れやグループを中心に利用が伸びている。
楽天側は空き家、古民家などを生かして訪日客を都市部以外に呼び込み、地域活性化や雇用創出につなげる。来年初めに見込まれる民泊の営業基準を定めた新法「住宅宿泊事業法」の施行後、サービスを始める方針だ。