いま、わが国の職場は「働き方改革」をめぐって揺れてもいる。同時にダイバーシティ(多様性)が進むなど、職場環境は大きく変化し続けている。安売り規制への対応から、メーカーは流通へのリベート(販売奨励金)を今年に入ってから減らしている。その分を開発へと振り向けることが、メーカーには求められていく。来年4月にはビールの定義は見直され、麦芽構成比の緩和に加え果実やハーブの使用も認められるという新しい波も待ち受けている。
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【プロフィル】永井隆
ながい・たかし ジャーナリスト。明大卒。東京タイムズ記者を経て1992年からフリー。著書は「アサヒビール 30年目の逆襲」「サントリー対キリン」など多数。58歳。群馬県出身。