
操縦席に座る照井幸太氏=羽田空港【拡大】
日本航空の運航本部767運航乗員部に在籍する機長。旅客機を操縦し、乗務員のリーダーを務める。羽田空港を中心に国内外を飛行し、国際線はシンガポールやハワイの路線を担当している。
満員のときは200人以上の命を預かる。無事に目的地に送り届けるのが最大の使命。「お客さま、その家族の思いを背負い、日々、重さを感じる」
事故が起きないように安全確認のため神経を集中する。共に操縦を担う副操縦士との連携が大切だ。
離着陸が難しく、離陸の際は「機体にトラブルがあると中止しないといけない。瞬時の判断と的確な操縦が求められる」。
着陸は「針の穴に糸を通すような繊細な作業」。天候に合わせて速度などを細かく調整し、空から見ると点のような空港を目指す。「春は風が強く梅雨や秋雨の時期は雲が多い。夏は天候が変わりやすく、冬は雪の中で着陸しなければならない」
パイロットは華やかで憧れる人が少なくないが、一人前になるまで数多くのテスト飛行など厳しい訓練をくり返す。性格の適性、長時間の仕事に耐える体力が不可欠だ。乗務員や機体を点検する整備士らとのチームワークが求められる。
「自然を相手に、毎日違う状況に対応する。責任と緊張感があり、充実している」という。
◇
【プロフィル】照井幸太
てるい・こうた 羽田空港でアルバイトをしていた大学生の時、パイロットの自社養成制度があると知り応募した。大学卒業後、1993年に日本航空入社。訓練や地上勤務を経て、30歳でパイロットになった。46歳。東京都出身。