
東芝とウエスタン・デジタルが建設した四日市工場(三重県四日市市)の新第2製造棟(東芝提供)【拡大】
東芝はWDへの警戒から、東芝メモリの保有株の一定水準を東芝に残す案も提案している。
東芝がWDの将来取得できる議決権を低く抑えたいのは、半導体メモリーで世界シェア3位のWDが2位の東芝メモリへの経営関与を強めれば、各国の独占禁止法の審査が通りにくくなる懸念などがあるからだ。逆に、WDも自社の権益確保を追及してきた経緯があり、どこまで歩み寄れるかは不透明だ。
東芝とWD陣営が正式契約すれば、WDは東芝メモリの売却中止を求めた複数の訴訟を取り下げる見通しだ。だが、東芝関係者は「地雷を潰すには時間がかかる。月内に間に合わないかもしれない」と漏らした。
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■東芝メモリの売却交渉の焦点
◇WDが将来取得する議決権
(東芝)低く抑えたい(WD)一定の経営関与を求める
◇WDの東芝メモリへの役員派遣
(東芝)派遣しないことを求める(WD)当面は派遣しない方向
◇東芝による東芝メモリへの出資
(東芝)一定水準を残したい(WD)買収時に日本勢の議決権過半取得は受け入れ