大和ハウス工業が提案するのは「家事シェアハウス」。母親目線で家事負担を軽減する工夫やアイデアが盛り込まれた戸建て住宅で、キーワードは文字通り「シェア」。夫婦間で家事分担は進んでいるものの、男性は自分の担当をこなせば満足。割り振られていない細かな家事は女性が担うことになるため、女性の家事負担は大きい。こうした不満を解消するため家族それぞれの荷物を各自が管理する「自分専用カタヅケロッカー」を玄関に設置。またダイニングテーブルに置いたり、冷蔵庫に貼ったりしているダイレクトメールやちらしなどを収納する「お便り紙蔵庫」を開発。家族全員が確認でき、来客の場合は扉を閉めて隠すことができる。
家事を効率的に行う動線と7アイテムを用意し、今年1月から全国展開。これまでに建売住宅41棟が売れた。このうち35棟が、7月15~17日に開催された「家事シェアハウス全国一斉見学会」の成果だ。担当者は「東京・新宿の見学会では圧倒的に多くの来場者が家事シェアハウスをみて『このまま建てたい』といい、実際に売れた。メガヒット商品」という。広さや間取り、駅の近くといった購入条件に家事シェアが加わった。