カップ焼きそば「モッチッチ」が異例のヒット エースコック、女性狙った開発奏功

独自の麺について説明する山川係長=大阪府吹田市(小塩史人撮影)
独自の麺について説明する山川係長=大阪府吹田市(小塩史人撮影)【拡大】

 エースコックが今年6月に発売したカップ焼きそば「モッチッチ」が、異例の売れ行きをみせている。即席麺の新商品は100万食でヒットといわれる中、2カ月半で600万食を突破。25日には第2弾「塩焼そばモッチッチ ふわり鰹だし」(税別180円)を発売した。

 ヒットの背景にあるのは、従来商品にはない生麺のようなモチモチとした食感と女性をターゲットにした商品開発だ。約5年かけて麺の食感やコシ、かみ応えを追求し、独自の製法で麺の密度を高めて、みずみずしさも兼ね備えた「真空仕立て麺」を完成させた。

 マーケティング部の山川大輔係長は「家庭で作る焼きそばに近づけた。女性向けカップ焼きそばの開発に成功すれば多くの人に食べてもらえる確信があった」と話す。第2弾は塩だれを使い「手作り感のある優しい味」に仕上げた。