伊勢丹松戸、来年3月閉鎖 収益改善へ万策尽きる… 構造改革急務

閉鎖が決まった伊勢丹松戸店=千葉県松戸市
閉鎖が決まった伊勢丹松戸店=千葉県松戸市【拡大】

 三越伊勢丹ホールディングスは28日、営業不振のため伊勢丹松戸店(千葉県松戸市)を来年3月21日に閉鎖すると発表した。他の百貨店や大型ショッピングセンター(SC)などと競争が激化し赤字が続いていた。同社は今年3月にも三越千葉店(千葉市)と三越多摩センター店(東京都多摩市)を閉鎖するなど構造改革を急いでいる。

 伊勢丹松戸店は収支改善に向け、一時は松戸市の施設を店内に誘致する案も浮上したが、市議会の承認を得られなかった。同社はこれまで同店の閉鎖を否定していたものの、万策尽きた形で「収益改善の見込みが立たない」(白井俊徳常務執行役員)と判断した。

 伊勢丹松戸店は1974年の開業。ピーク時の97年3月期には売上高が336億円まで拡大した。その後は競争激化を背景に赤字が続き、2017年3月期の売上高は約181億円まで減少していた。

 百貨店業界は、SCやインターネット通販の台頭を背景に売り上げ低迷が続く。とくに三越伊勢丹は同業他社に比べ、構造改革で出遅れていた。白井常務は28日、「現時点でさらに店舗閉鎖のプランが動いているわけではない」と説明した。

 ただ、大西洋前社長は昨年秋、伊勢丹松戸店を含めた4店舗を売り場縮小などの対象にあげた経緯もあり、業績改善に向けさらなるリストラは避けられない状況だ。