【家電Watch】シャープ「COCORO+」ブランド発表 (2/3ページ)

「CEATECJAPAN2017」のシャープのブース=千葉市の幕張メッセ
「CEATECJAPAN2017」のシャープのブース=千葉市の幕張メッセ【拡大】

  • “噛み方”をチェックするヘルスケアツール「bitescan」

 例えば、関西よりも関東の方が暖房を使い始めるのが遅いなどの傾向も分かるようになるという。このほか、エアコンを使い始める適切なタイミングを知らせてくれるサービスも検討し、「寒いときは無理しないで暖房してくださいね」などメッセージを送り、居住地域に合わせた家電の使い方を提案する。

 「COCORO+」ブランドへの統合により、既存サービスも改称。シャープの会員サービス「SHARP i CLUB」は「COCORO MEMBERS(ココロメンバーズ)」に、電子書籍サービス「GALAPAGOS STORE」は「COCORO BOOKS(ココロブックス)」に改称される。既存の調理家電向け「COCORO KITCHEN」、AIoT空調機器向け「COCORO AIR」も引き続き展開し、これらサービスの総称が「COCORO+」となる。

 ◆健康に導く「噛み方」

 展示会では、開発中のサービスとして、食事中の“噛(か)み方”をチェックするヘルスケアツール「bitescan(バイトスキャン)」も公開した。食事の際に耳に掛けるだけで咀嚼(そしゃく)回数やスピードを計測し、クラウド・AIと連携して正しい噛み方を提案する。

 近年は、1回の食事で咀嚼する回数が昭和初期と比較して減少しているとされる。同社は噛む行為に着目し、計測できる機器を開発することで、健康的な生活を提案する。

 一般的に、正しい噛み方を身に付けることで、唾液の分泌量や、脳への血液量の増加を促進し、歯の病気や肥満予防につなげられるという。また、噛む回数を増やすことで、顔や顎の筋肉が鍛えられ、しわやたるみの防止などにも効果があるとしている。咀嚼スピードや食事時間も計測できるため、日々の食事の意識改革につながりそうだ。